好きになっちゃダメですか?



絢さんは今にも泣きそうな目で外を見ていた。

『絢さん。眠れませんか?』

『はい。』

びっくりしたようにこちらを見た。

『話を聞かせてもらえませんか?』

『聞いてくれますか?』

『はい。』

それから1時間くらいずっと話を聞いていた。

絢さんは途中から泣だし最後には泣き疲れて眠ってしまった。

時計を見ると、夜中の3時。

そりゃ眠たいはずだ。

『んじゃ碧も早く寝なよ。』

『はい、かしこまりました。』

『んじゃおやすみぃ〜』

『おやすみなさい。』

眠たい、自室に戻ろう。

絢さんにはこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。

『ふぅ…』

僕はゆっくりと目を閉じた。


そして真っ黒な闇に落ちていった。