好きになっちゃダメですか?



『爽太でいいよ。』

『じゃあ爽太さん。』

『眠れませんか?絢さん。』

『えっ…、はい。正直いろんなことがあって頭がいっぱいで…。』

『本当ごめんなさい!僕の弟が…。』

『辛いんです。

どうしたらいいのか分からないんです。』

『あの、話してくれませんか?』

『聞いてくれますか?』

『はい。』

『私、あの後条件どうり、アメリカに3年間行ったんです。』

『本当に行ったの!?』

『はい。それでどのぐらいアメリカにいるのかを裕二に伝えるのをうっかりして忘れてしまったんです。』

『ああ。だから裕二があんなに電話してきたのか…。』

『えっ…?』

『裕二がいつ帰るのかを知りたくなって僕に何度も聞いてきたんです。でも僕はよく知らないので知らないと言ったのですが…。』

『私は携帯で伝えようと思いました。

でも携帯が壊れてしまったんです。
私は裕二のメアドなどは紙に書いてなかったので分からなくて結局、メールができなかったんです。』

『それで…?』

『私は3年間弱音も言わず、泣いたりもせずちゃんと耐えたんです。』

『どんなに辛いことがあっても?』

『はい。そしてちょうど3年になった日に私は飛行機に飛び乗りました。

そして加恋の家に行って裕二にメールしてもらいました。

でも返信が来ないから加恋が裕二の家の鍵を持ってたからこれで裕二を驚かせてこいって言われました。

そして私は裕二の家に行きました。

でも私は後悔したんです。

玄関に女物の靴があったけど別に気にせずに入ってしまったんです。

そこで不思議に思って帰ってれば良かったのですが…。』

『まさか…。裕二くんと美咲ちゃんは…。』

『多分、爽太さんと碧さんが思った通りだと思いますが、美咲ちゃんと裕二は寝室のベッドの上で裸で寝ていたんです。

私は絶望しました。

私はまだどちらも起きてなかったから置き手紙を置いてさよならをしようと思いました。

でも足が動かなかったんです。

私は早くここから出ようと思いました。

でも鞄を落としてしまったんです。

それで裕二が私を見つけて驚いていました。

まだ美咲ちゃんが起きなかっただけ良かったのですが裕二が私の名前を呼んだんです。

私は大好きなはずの声に拒否反応がでて吐きそうになりました。

私はその声で我に返って踵を返して立ち去りました。

でもあの光景が目に焼き付いてて、どうしても消せなくて…。

裕二を何故がとても嫌いになりました。

でも数日後…、また裕二は私の前に現れました。

私が加恋の家で一緒に遊んでいた時に裕二がやってきたんです。

私は加恋に向き合って座っていました。

裕二は加恋の隣に座ったんです。

私はその日今日は帰ると言って加恋の家を飛び出しました。

そして、海に行ったんです。

もう何もかもが嫌になって、生きることもめんどくさくなって…。

でも私は裕二と美咲ちゃんなあとをつけられてたんで気づかなかったんです。

私は浜におりました。

すると美咲ちゃんがやってきたんです。

それで私に裕二をちょうだいと言ってきました。

私はもう裕二は私のものじゃないと言いました。

すると、じゃあこいつらとでも遊んでなさいと言いながら、5人ぐらいの男の人たちを連れてきました。

私は逃げました。

でもすぐに捕まってしまったんです。

私は別にいっか…もうすぐ死ぬんだし…。と思って諦めました。

でも裕二が助けてくれたんです。

私はどうして今更助けるんだろうと思いました。

そして裕二は何故か飲み物を買いに行きました。

私は美咲ちゃんと2人っきりになりました。

美咲ちゃんは私を殺そうと海に突き飛ばしました。

私は必死に浜に戻ろうとしました。

でも、どんどん沖に流されました。

私はだんだん足がたわなくなって息も十分に出来なくなりました。

そして溺れかけたときに裕二が助けてくれたんです。

でも私達は高波に飲み込まれたんです。

私はそこで意識を失いました。

でも裕二が人工呼吸をしてまた目が覚めたんです。

裕二は何か言ってましたが私はまたゆっくりと目を閉じました。

そしてまた意識を失いました。

そして私が目を覚ましたら、あの裕二と美咲ちゃんが抱きあったベッドの上でした。

私は飛び起きて急いでベッドから降りようとしたら足をひねってしまいました。

それで裕二がリビングから飛んできて大丈夫か?と聞いてきて私をリビングへ運び手当をしてくれて朝食も作ってくれました。

私はなんだか泣きたくなってベランダに出ました。

私はある人物を見つけて裕二に美咲ちゃんがいると伝えました。

すると裕二はチッっと舌打ちをして出て行ったんです。

そして私はまたベランダに出てさっき美咲ちゃんがいたところを見ると悠斗くんがいました。

私は裕二にさようならをしようと思って、置き手紙を書いて出て行ったんです。

すると多分裕二に気づかれて追われたけど私は入り組んだ道や人通りの多い道を通って無事に逃げきれたけど、行き場が無くて私はふと爽太さんと碧さんのことを思い出してここに連絡したって訳です。』

『そんなことがあったんですか…。』

『あんの馬鹿!』

『私のせいでもあるのであんまり裕二を責めないでください。』

だって私だってひどいことしてるんだもん…。