絢side

はぁ…。

私、死ねなかったんだ…。

いっそ死ねれば楽だったのに…。

目を覚ませば目の前には裕二の顔が。

いつの間にか美咲ちゃんは消えていた。

憎いよね。

最低だよね。

いつまでも私にかまってちゃダメだよ…裕二。

お願い。

私を忘れて。

私に出会ってなかったことにして。

早く美咲ちゃんと幸せになって。

私のこと…簡単に忘れられるよね?

美咲ちゃんを抱いたんだもん。

早く忘れてね。

私も忘れるから。