裕二side


俺は加恋の家に急いだ。

そして加恋の家についた時、あることに気づいた。

後ろで、誰かが付けていたことに。

俺は気のせいだと思って、加恋の家に上がり加恋の部屋に向かった。

俺が部屋に入ると、絢は何にも映ってない瞳で俺を見た。

そしてすぐにその瞳を窓へと移動させた。

絢は絢でも別人のようになっていた。

あの俺を癒してくれた笑顔が確実に無くなっていた。

まるで絢は人形にでもなったようだった。

俺は加恋の隣に座った。

絢は相変わらず窓をみている。

絢はフッっと何か思いついたかのように立ち上がり加恋に今日は帰ると伝えてゆっくりと出て行った。

そのとき絢は俺を見なかった。

俺はショックだった。

でも、こうさせたのは俺だ。

絢が出て行ってすぐ加恋に追いかけて!もしかしたら死ぬことを考えてるかもしれないから!!と俺に言って追い出した。

絢は遠くにぼんやりと見えた。

俺は思った。

もしかして…この方角には……があるはず…。

俺は急いで絢を追いかけた。