許さないよ?裕二。

君がしたことそっくりそのまま返してあげようか?

まぁ、そんなことする気もないけど…。

裕二がゆっくり入ってくる。

そして加恋の隣に座った。

私はただ窓の外を見ていた。

あーあ、鳥になりたい。

そして、空を自由に飛び立ちたい。

あれ?そういえば敦兄は?

逢って無いな。

また今度逢いにいこう。

私がアメリカで過ごした3年間のうちに、何もかもがボロボロになってたんだ…。

私、ずっとあのお屋敷で過ごせばこんなに傷つくことも無かったのに…。

私が生まれてきたから全てが狂ったのかもしれない。

私がいなかったから、裕二は美咲ちゃんと幸せになっていたかもしれない。


シンダラ、ラクニナレルカナ?


とうとう、私は狂ってしまい、死のスイッチが入ってしまった。

私はふらふらと立ち上がり、加恋に今日は帰ると伝えてゆっくりとゆっくりとある場所へと向かった。

あえて裕二は見なかった。

最後くらい、ちゃんと言えばよかったな…。

私は歩いてある場所へ向かった。

その時、後ろから誰かが付いてきているとも知らずに。