絢side

ごめんね。

もう笑えないし、笑わないよ。

出来れば君とも会いたくないな…。

でも…流石にあれはきつかった。

最低だよ…、裕二。

待ってるって言ったじゃん。

あの言葉は嘘だったの?

あの優しさも、あのキスも、全部全部嘘だったの?

3年間ずっとずっと耐えたのに…。

それじゃ私の苦労は水の泡。

でも私、願ったんだっけ?

裕二は美咲ちゃんと幸せになってって。

だったら私の願い通りだ。

バカだな。私。

こんなに傷つくなんて…。

バカバカバカ。

だったら私生きる意味なくない?

死んでも誰も悲しまないよね?

だったら君の前で死んであげる。

君に罪悪感を感じさせてあげる。

私がそう考えた時、裕二が加恋の部屋に入ってきた。