『美咲、黙って聞いて欲しい。

俺はもうお前を抱かない。

だからもう俺に近づくな。』

『え?何でぇ?私、何かしたぁ?』

『いや。何にもしてねぇ。だが、俺はもう加恋と約束した絢を世界一幸せにすると。』

『ちっ。』

『じゃあな。』

俺は走った。

絢。絢。絢。絢。

どうしようもないほど好きだよ。

『あー!もしもし?絢ねぇ今、私の家にいるかな裕二も来な!』

『ありがとう。』

それは加恋からの電話だった。

本当に加恋には感謝してもしきれないな…。