裕二とさよならなんかしたくない。
でも約束は約束。
守らないわけにもいかない。
だから私は約束しよう。
ずっと裕二だけを思っていることを。
そういえば裕二にいつまであっちにいるか教えてないや…
起きたら言おう。
ーーその考えが甘かったのかもしれない。ーー
私は次の日空港へ来ていた。
もちろん裕二も一緒に。
私は最後に別れのキスをした。
私にとって最初で最後かもしれない。
私はしっかりと裕二の姿を目に焼き付けた。
私はその時完全に忘れていた。
あっちにどのぐらいいるのかを…。
『バイバイ。』
『ああ。絶対に待ってるから。』
『ありがとう。』
私は裕二とさよならをした。
最後に加恋あいたかったな…
そう考えているうちに飛行機は飛び立った。

