絢side

『ーーー』

『ーーーー』

んっ……誰の声?

起きたてで思考が回らないなかでゆっくりと目を開けた。

すると私はまるでお姫様が寝るような広いベットに寝かされていた。

しかも部屋もとても広い。

『あっ。目が覚めましたか?』

『えっと…』

『ああ。私は花園爽太(はなぞのそうた)
です。一様、この屋敷の持ち主です。』

『はあ…。でそちらの方は?』

『えっとこちらはあなた様専属の執事です。』

『椋本碧(くらもとあお)です。これからよろしくお願い申し上げます。』

『専属の執事!?』

『さようでございます。』

『えっと私が眠っている間に何があったの?』

『それは…『俺から説明する。』』

『悠斗くん…。』

『俺が爽太と親友だったからこの屋敷に連れてきた。お前に助けが来ることはない。だから絶対に逃げられねぇから。』

『助けに来ることはない…。ってことはもう裕二と会えないの?』

『ああ。もちろん、無理だ。』

『そんな…。じゃあ逃げられないっていうのは…。』

『お前、自分の足を見てみろ。』

悠斗くんがそういったから私はゆっくりと目線をしたにおろす。

するとそこにあったのは足枷だった。

『何で…何でこんなことするの?』

『一言でゆーと邪魔だから。』

『邪魔?どうして?』

『美咲にとったらお前が邪魔なんだよ。』

『……。』

『分かったな?俺は帰る。またな爽太。』

『じゃあな!悠斗。』

何これ。

裕二ともう会えない?

やだ。

やだやだやだやだやだ。

絶対にやだ。

『さてこれに着替えてください。』

『えっ…。』

花園さんが持っていた服はフリルがやリボンがついた淡いピンク色のワンピースだった。


マジか…