私はしばらく裕二の顔をじっと見つめた。

やっぱりかっこいいなぁ…

やっぱ整い過ぎてるな…

私なんかでいいのかな…?

加恋の方がお似合いな気がするのにな…

裕二は私のどこが好きなんだろう…

凄く気になる。

『んっ。』

やばい!!裕二が起きちゃった!

私は急いでさっきまで寝ていたベットに入った。

そして上半身を起こして携帯を触っていると裕二がこちらに歩いてきた。

『絢…。元気になった?』

寝起きだからか少し声が掠れていた。

『うん。もう大丈夫だよっ♪』

私は笑ってそう答えた。

裕二は『そうか』と言ってベットの脇に座る。

『しっかし、絢お前重かったぞ。』

『えっ!?うそっ!』

『嘘…。寝顔が可愛かったよ…』

最後の方が聞こえなかった。

『えっ?何?』

『なっなんでもねぇよ。』

『えぇっ!何なのよぉ〜!!』

私は少し拗ねた顔をしながらそっぽを向いた。

『あー!分かったよぉ!寝顔が可愛かったって言ったんだよ!!』

『えっ…』

私は突然の言葉に顔が一気に赤くなるのを感じた。

『っ!何で絢が赤くなってんだよ!』

『だって突然言うからぁ。不意打ちは弱いんだもん…』

『俺だって恥ずかしかったんだぞ!』

『うぅ…』

私と裕二は真っ赤になりながら何かと言いあった。