『….や……あ…や…絢っ!』
…呼ばれてる。
…起きなきゃでも体に力が入らない。
ってゆーかものすごく背中が痛い。
動こうとするだけで激痛が走る。
『…うっ……。』
『絢っ!大丈夫!?』
私はうっすら目を開けた。
すると裕二と敦兄がいなくて加恋が私の目の前にいた。
私は加恋に大丈夫。と答えてから窓を見た。
窓から外を見ると真っ暗であれから結構時間が過ぎたのがわかった。
『加恋…。裕二は?』
『裕二は……あの絢が敦兄って言ってる人とどっかに行ったよ。』
『そっかぁ。
悠斗くんたちは?』
『帰ったよ。』
『ふーん。裕二、いつからいないの?』
『うーん。1時間ぐらいかな?』
『そんなに!?』
『多分ね。でも絢、心配しなくて大丈夫だよ。』
『そっか…そうだよね…?』
『うん。』
まさか…まさか…敦兄が裕二に……
なんて言う訳ないよね?
でも、敦兄なら言いかねない。
どうしよう。
だって敦兄は昔から私のことになると学校まですっぽかしてすっ飛んでくるぐらいだもん…。
大丈夫だよね…。
絶対に大丈夫だよね…?
裕二…お願いだから…早く帰ってきて…。

