好きになっちゃダメですか?

裕二side


くそっ!なんでこんなところに足止め喰らわなくちゃいけないんだよ!!

早くしないと絢が危ない!

美咲が悠斗に頼んだのかもしれない。

こいつらは悠斗の手下で協力者かもしれない。

下手に動けば殺される。

俺がそんなことを考えているうちに誰かが6階にやってきた。

そいつは長身に小さい顔の完璧な容姿なやつだった。

そいつは俺がこいつらを引き付けるからお前は逃げろといった。

だから俺はありがたく絢のところに行こうとした。

そしたらその後からきた男に絢のことを聞かれた。

俺は名前を言ってその場から離れた。

あいつは絢のなんなんだ?

俺は走って601号室に行きバンッッッッ!と扉を開けた。

すると悠斗はびっくりした顔でこっちを見ていて悠斗の手は絢の首を掴んでいた。

絢は悠斗に掴まれていた首を抑え荒く呼吸をしている。

加恋は泣きそうな目で俺と絢を交互に見ていた。

そして絢が力なく崩れた。

俺は慌てて駆け寄って起こした。

絢の顔は青白く息はとても荒く首には赤い手形がついていた。

悠斗が俺に聞いてきた。

どうやってあいつらに勝ったんだ?と俺はある男の子が助けてくれたからだ。といった。

絢は不思議そうな顔をしていた。

そして俺は加恋の腕を掴んでいる男を殴り、加恋の腕を離させた。

加恋は急いで絢に駆け寄り言葉をかけていた。

俺も一生懸命絢を支えた。

絢の顔にはまた赤みが戻り息も整っていたが首には赤い手形が残っていた。

絢は泣きながら怖かった。と言っていた。

俺は絢を抱き寄せた。

その瞬間病室の扉を開ける音が響いた。

絢は急いで顔を上げ涙を拭いた。

そして扉のほうをみてほっとしたような顔をした。

俺も扉を見ると…そこにはさっきのやつが立っていた。

『あっ。さっきの男の子。』

『さっきはありがとうございました。』

『いえいえ。絢!!俺の事覚えてるかな?』

『えっ…と…敦兄?』

『そう。あん時の敦兄。』

『敦兄!?嘘っ!!本当に?』

『絢…その人誰?』

『あっ。紹介が遅れたね…えっとこっちが百瀬敦己…なんだけど1コ上だから敦兄。』

『よろしくっ。』

『えっとそして私の友達の加恋と私の彼氏の裕二。』

『初めまして。絢の友達の加恋です。


『初めまして。』

『初めまして。絢の彼氏の裕二です。』

『よろしくっ。』