私が座り込もうとしたその瞬間…
バンッッッッ!
というすごい音がして悠斗くんがびっくりして手を離す。
その瞬間肺に空気が入ってきて私はむせた。
『けほっ……げほっげほっ。はぁ…』
私は激しく咳き込みながら扉の方を見た。
そこにいたのは….裕二だった。
『ゆ…じ。』
私は安心して力が抜けてその場に崩れた。
次の瞬間裕二が駆け寄ってきて私を抱え上げた。
『大丈夫か!?』
『だいじょ…ぶ。』
『良かった。』
『なんでお前…あんなやつらに勝てるんだよ!』
『それは…ある男子が助けてくれたからだ。』
ある男の子…?

