「ナミエ〜!」
キツめだけど笑顔が素敵な女性が呼ぶ。


「カオリ!」
ビックリしたじゃないの.....。


「脅かせちゃった?」
「当たり前だよ!油絵描いてるんだから!失敗したらカオリのせいだからね!」
「ごめんね〜。」
そう言ってカオリはナミエをぎゅーっと後ろから抱き締めた。


「痛いって痛いって!」
思わず笑ってしまう。


「ナミエ!一緒に図書室行こう?」
「えっ2日前に借りたばかりの本、もう読み終わっちゃったの!?」
カオリは本を読むのが好きだ。
3日に8冊借りる時だってある。

借りる本は決まって小説。
しかもミステリーな物ばっかり.....。


「だって面白いんだもん!徹夜しちゃったよ〜。」
「体を大事にしないとダメだよ?」
「分かってるって!それより行こう?」
「もう....しょうがないな〜。」