そっか…
だからあんなに怒ったんだね。

気づかなくてごめん…

やっぱり、僕がバカだった。


たしかに、彩音さんは決して強いわけじゃなかったんだ。

僕は勘違いをしていた。

人に心配されるのを嫌がるのは、
自分が他人と違うって思わせられるからだよね?

我慢して病院に来ないのも、
自分が病気だと思い出したくないからなんだね。

無理してまで期末テストを頑張ったのは…
ギリギリまで、普通の高校生としてテストを受けたかったから…なんだ。


そんな気持ちだったのに、
僕を頼ってきてくれて…


それなのに。
僕は、
普通じゃないなんて言ってしまって…


ああ。
僕はなんて頭悪いんだろう…


ごめんね、彩音さん。
謝っても許してもらえないかもしれないけど、
ごめん…


今はただ、君に、
謝りたい気持ちでいっぱいなんだ。