「彩音さん?
どうしました?」

黙ってそんなことを考えていると
心配そうにのぞきこまれる。
あ、そっか。
質問に答えないとだった。

「頭痛い…」

「それは熱のせいでしょう。
どうして、そんなに無理したんですか?」

ほら。
ちょっと怒った。

「期末試験だったから…」

しょうがないでしょ?
そう言ったら、

「なるほど。
まあ、気持ちはわかりますどね…
他には?」

他にはって…
あんまり言いたくないなあ…
言ったらもっと怒るんだろうなあ…

でも、言うしかないし。
仕方ない…

「…発作、起こしかけて、
薬飲んだ。」


「なっ!!!
なんでそれを一番最初に言わないんですか!!」


ほら。

やっぱり怒った。