「いや、どう見ても仲良くできそうじゃないですよね!?」

何言ってんだ?この人。

「そう?すごく楽しそうだけど。」

「先生、幸せボケで頭おかしくなってません?
私はこのド真面目なメガネ野郎が主治医になるかと思うと、
楽しそうどころか気が重いんですけど…」

「でも彼は、すごく真面目だし、優秀よ?」

「すごく真面目なのは見ててよくわかります。
はあ…まあいいですよ。
どうせ、月1しか会わないし。
この真面目メガネ、
略して"マジメガネ"と上手くやりますよー」

「あら彩音ちゃん、マジメガネなんて呼び方は良くないわ。
彼にはちゃんと、谷中 剛って名前があるんだから、
谷中先生って呼んであげて?」


谷中…先生?


谷中先生。


その名前は…


「嫌です!絶対嫌だ!絶対呼ばない!
マジメガネはマジメガネです!」


谷中先生って呼び方は駄目だ。

絶対に、

駄目なんだ。