「なるほど…たしかに…」

「どうせ皆、家庭科なんて、
ちょろっとしか勉強してないでしょ?」

「うん…多分。」

「よし、そうと決まれば、
たきのりも一緒に家庭科の勉強!
雪乃、次は雪乃が問題を出して?」

「おっけー
じゃあ、このハサミの名前は?」

見ると、刃がギザギザになっているハサミ。
えっと…これは…

「なんだっけ?えっと…」

たきのりも考えている。

ギザギザハサミじゃなくて…
と悩んでいると、

「あ!」

たきのりが思い出したようだ。

「何?」

聞いてみる。

「ピッキングハサミ!」




「「………え!?」」

たきのりの答えに雪乃と私が耳を疑う。

「あれ?違ったっけ?」

と言うたきのり。

おかげで私は正解を思い出した。

「ピンキングハサミ、な。」