わがまま即興曲。

木登りなんてして、
体は大丈夫なんだろうか。
と思ったけど、

子供たちと話している彩音さん。
それどころか心配したら怒られた。

彩音さんが僕のことをメガネとか呼ぶもんだから、
子供たちも僕をメガネって呼んでからかってるし。
そして、メガネ取られたし。


まあ、大丈夫ならいいんだけどね…


子供たちから取り返したメガネをかけて見ると、
離れていく彩音さんの姿。

「彩音さん?」

もう帰るのだろうか?

「私……もう…帰るから…」

ん?
なんか、様子がおかしい。

手が胸をおさえている…

「!!!! 彩音さんっ!!!」

まさか、発作!?


「あやねちゃんもバトミントンやらないの?」

無邪気に聞かれる彩音さん。

「えっと」

彩音さんは無理ですと僕がかわりに答えようとしたけど、

「ごめん…!私…ちょっと…用事が、あるから … また……今度ね…!」

僕の言葉を遮ってそういうと、
スタスタと歩いて行ってしまった。