結局、送ってもらっている私。

だけど別に話すこともない。


普通の人ならこういう時、
どんな話をするの?


"普通"…か…


雪乃との友情と、
私の嫉妬のことを思い出してしまう。


普通の人だったら…どうするんだろう?


「ねえ、先生?」

「何ですか?」

聞いてみよう。

「先生って、友達いる?」

「え?いや…あの、
一人で公園を散歩していたというのは別に、
友達がいないからそうしていたというわけではなくて…」

「いないの!?」

「いますよ!」

「じゃあ、なんでそんなに焦るわけ?」

「急に聞かれたから、びっくりしたんです。
一人で公園散歩してたし、
僕って、そんなに友達いなさそうに見えるかなって…
そりゃ、たしかに多くはないですけど…」

「別に、そんな真剣に考えなくていいし。
何?気にしてんの?」

「まあ…弟とかと比べれば少ないのかなあって。」

「私も友達って言える人、10人もいないし…
気にすることないんじゃね?
…ってなんで私がなぐさめてんの?」

「あ、すみません。」

こいつと話してるとなんか調子狂う…