「つーか大体、なんでこの制服が病院の近くの学校のだってわかるわけ?
女子校マニア?変態なんですか?」

「え?ええええ!
ち…違います!!!」

「いや、動揺しすぎでしょ。」

からかいがいがあるなあ…この先生は。

「普通に病院でよく見るからです!」

ああ。なるほどね。

「それもそっか。たしかに。」

うちの学校の近くの大きな病院と言ったら、
ひとつしかないから、

学校で怪我したりとかした人は、
とりあえず、あの病院行くもんな。

納得。




その時、公園に
"夕焼けこやけ"の音楽が流れる。

…もう五時か。

そろそろ帰らないと。


「送っていきましょうか?」

突然、先生が言い出す。


…はあ?
何、言ってんの!?

「いえ、結構。
さっさと仕事に戻ってください。」

小学生じゃねーぞ?私は。

「いや、でも、心配ですし。」

「ちょっ!……タイムッ!
何が?何が心配なわけ?」

「とにかく、送っていきます!
家はどっちですか?」

「聞けよ!
そして、答えろよ!私の質問に。」