「体育祭で軽くとはいえ運動をして、体調の方はお変わりありませんか?」

お変わりありませんか?って…

楽しみという気持ちが強かったから、
ごく普通に診察されて、なぜかすごく悲しくなった。


「別に。」


全然楽しくない。


「顔色も悪くないですし、大丈夫そうですね。ではまた次の定期検診で。」

あっさり終わらされてしまう。

むかついた。
心の底からむかついた。

何に対しての怒りなのかはわからないけど…


「なんなの?」


ついうっかり感情が、口から漏れてしまった。


「え?」


ちょっと冷静になれば、止まれたかもしれないのに気付いた時には遅かった。


「来いって言ってもない夏祭りには勝手に現れたりするくせに!頼んでもないのに追っかけまわしてきたくせに!たまには言いつけ守ってやろうと思ってきたらその薄い態度!意味わかんない!」


すべての気持ちが暴走していた。