「ああ、そういえば、今日が体育祭でしたね。」

私の期待とは裏腹に、開口一番飛び出したのはそんな薄い反応。

「…何その反応?あんたが来いって言ったから来たんでしょ!?」

せっかく楽しみに来たのに、興味なさそうな態度をとられてイラっとしたから、つい怒ってしまった。

「まさか、彩音さんがほんとに来ると思わなくて…」

「はああ?さすがに私、今まで来いって言われた健診はさぼったことないですけど。それとも何?私が来たら何かまずいことでもあったわけ?」

どこまで信用されてないんだ私。
そりゃ、今まではこんなとこできるだけ来たくないって思ってたけどさ。



でも…今は、ちがうのに。



「そういうわけじゃないですよ。」



先生に会えると思ったら、診察にくるのが楽しみとまで思えたのに…