「あっ!みんなー久しぶりー!」

と、雪乃がファンクラブの子達と話始める。

何となく取り残される私。

雪乃は私の方を気にかけながら、
話しているのがよくわかる。

…なんか、申し訳ないな。


「雪乃ー、私、あっちの方の屋台に行ってくるから、
花火の前に合流ね。」

「え?あ…ごめん。わかった。」


雪乃が謝ることではないけど…
人気者は大変だな。

私はその場から離れることにした。

まあ、良い。
今は、こうして自由に花火大会に来られるだけでも、嬉しいから。

しばらく一人でも目一杯楽しもう。

花火が始まるまで一時間くらい、
何しようかな。

そんなに食べ歩きもできないし。

遊べるもの…


………あ!


私、前からあれがやってみたかったんだ!


よし!


目的の屋台まで行こうと足を踏み出すと…