「え…ええ!?
ど、ど、どうして!?
な、何でですか!?」

「動揺しすぎじゃね?」

「なっ……!」

「私の体くらい、いつも検査の時に見てんじゃん。」

「そ、そ、そういう話ではなくて…」

「どういう話?」

「は?えと………」

「先生、ひょっとして、
私のこと、女として意識してるとかぁー?」

「か、からかわないでください!!」


期待通りの反応がみられて満足。
なんだけど…
期待以上というか、
なんでこの人こんなに顔真っ赤なんだろう?


「はあ………。
でも、それだけ元気なら、大丈夫そうですね。
安心しました。」

「そりゃよかった。」

「何、他人事みたいに言ってるんですか!?
もとはといえば、勝手に病院から抜け出したのが…」

「それは、ごめん!本当に!」

「すごく心配しました…」

先生の必死な顔を見て、
本当に心配をかけたなと反省してしまう。


「本当にごめんなさい。」


「彩音さん…」


「あと、ありがと。
先生のおかげでちょっと楽になった。」


恥ずかしいから、
こういう勢いがあるときしかお礼が言えない。