「風呂入りたい。」

「は?」

「だから!お風呂に入りたいの!!」

「あの…彩音さん。
今の自分の状況わかってます?
熱あるんですよ?」

「…結構汗かいたし。
きっと熱1度くらい下がったと思う。」


恥ずかしさをごまかすために
わがまま言ってみたけど、
実際、汗だくだからさっぱりしたい。


「確かに、
帰ってきた時に9度1分ありましたが、
今は8度まで下がりました。」

「でしょ?私、すごくね?!」

「すごくないです。
そして、入浴は許可できません。」

やっぱりねー…

「はいはい、わかりましたよー…
これだから、真面目くんは。」

「まあ、でも汗をかいたままなのは、
良くないですから、体を拭いてもらえるように、
看護師に頼んでおきますね。」

シャワー浴びたかったんだけどな…

仕方ないことはわかってるけど。
なんか、こう、悔しい…

「先生が私の体拭いてよ。」

悔しいからからかってみる。