「寝過ぎた…」

目を開けるともう夕方で、
いつ寝たっけ…って考える……


病院抜け出して、
雪乃とたきのりに会って、
先生に見つかって…


………あ。


どうしよう、私…あの時…


意識も朦朧としてたから、
あんまりちゃんと覚えてないけど…


……………………

………先生に抱かれてなかった?


っ!!!!!!


あ…ああ…
やってしまった………



ガラガラガラ…



私がひとりで恥ずかしくなって、
布団の上でゴロゴロしていると、
ドアが開く音がする。


「彩音さん、起きましたか?
具合は?………って何してるんですか?」

「ぎゃ!なななななんでもない!!!」

「………熱あるんですから、
ちゃんと布団かけてください。」

「…すみません。」


どうしよう。
気まずいかな。
って思ったけど

案外普通に話せてしまう。