たきのりも雪乃も、
私にとって、
もったいないくらい良い友達だ。

大好きだ。


だけど…




………………ん?


あれは…


谷中先生!?


よく見ると、
向こう側に雪乃を応援している
谷中先生の姿が…


「高橋さん可愛いし、カッコいいもんね。」
「先生、ああいう子タイプだったりして。」

周りも先生に気づいたらしい。
先生はたしかに雪乃が点数を入れると嬉しそうだ。



…雪乃がうらやましい。



どうしても嫉妬してしまう。

私だってこんな体じゃなければ…
そうしたら雪乃みたいに試合に出て、
先生に応援してもらえたの?

好きでこんな体になったわけじゃないのに…

先生は、
私なんかより雪乃みたいな子の方がいいよね?

そう思ってしまうと、
先生に応援してもらえてる雪乃が
うらやましくて仕方がない。


「何よ、高橋さん。
ちょっと試合に勝って、
先生におめでとうって言われたくらいで、
いい気になっちゃって。」
「なんか、あの笑顔調子乗ってない?」


周りの子も雪乃に嫉妬している。

…醜いな。

だけど…私も一緒か。
雪乃に嫉妬してるのは私も一緒で、
私も、醜いな。

そう思うと、たまらなく、悔しかった。