結局、私は注射され。
おかげで、咳は少し落ち着いた。
「痛くしないって言ったのに…」
「注射なんだからある程度痛いのは諦めてください。」
「………………ピアノ弾きたい。」
「今日はもう、大人しく寝ていてください。
明後日学校行けなくなりますよ?」
「言うと思った。」
「ピアノ、本当に好きなんですね。」
「ピアノを弾いてる時だけは、
ママもパパも皆も、笑顔になってくれるから。
私も周りも、ピアノを弾いてる時は、
私が病人だってこと、忘れるの。
だから、私はピアノが好き。」
「彩音さん…」
「私は心臓病持ちだから、
いつ酷い発作を起こして死ぬか、わからないでしょ?
だから皆、私がどんなに笑わそうとしても、
笑ってくれないんだよ。
どこかで不安そうだったり、心配そうな顔をするの。
そんな顔、されたら、こっちまで暗くなっちゃうのに。
暗いのは…嫌!」
「…!!!」
「ずっと明るく笑っててほしいの。
ずっと…もし、私がいなくなっても…」
おかげで、咳は少し落ち着いた。
「痛くしないって言ったのに…」
「注射なんだからある程度痛いのは諦めてください。」
「………………ピアノ弾きたい。」
「今日はもう、大人しく寝ていてください。
明後日学校行けなくなりますよ?」
「言うと思った。」
「ピアノ、本当に好きなんですね。」
「ピアノを弾いてる時だけは、
ママもパパも皆も、笑顔になってくれるから。
私も周りも、ピアノを弾いてる時は、
私が病人だってこと、忘れるの。
だから、私はピアノが好き。」
「彩音さん…」
「私は心臓病持ちだから、
いつ酷い発作を起こして死ぬか、わからないでしょ?
だから皆、私がどんなに笑わそうとしても、
笑ってくれないんだよ。
どこかで不安そうだったり、心配そうな顔をするの。
そんな顔、されたら、こっちまで暗くなっちゃうのに。
暗いのは…嫌!」
「…!!!」
「ずっと明るく笑っててほしいの。
ずっと…もし、私がいなくなっても…」

