中野彩音、15歳。高校一年生。

生まれつき病弱で、
普通の人よりも生活が制限されていて、

あげく、親は世にいうモンスターペアレント。

小学校の時、ことあるごとに学校に来ては、
「この子は普通の子と違うんです。」
と言って学校にわがままを言っていた。

私のことを心配してとかなんとか言って、
遠足とか修学旅行についてきては、
先生に文句をつけていた。


そんな私に友達なんてできるわけもなく。


中学に入り、
もうそんな特別扱いされた生活は耐えられない
と私は親と喧嘩して、
学校での自由を勝ち取った。

しかし、無駄に家柄の良い私は、
お嬢様小学校に付属した中高一貫の女子校にそのまま入学させられたため、

私のそんな過去を知っている人たちとまた一緒に学校生活を送らなければいけない。


結局私はやっぱり友達なんかできず、

普通の生活はおろか、

ましてや普通に恋なんて…


絶対にできないと思ってた。