「そこまで頭下げなくていいわよ」 「そうだ。明日来てくれな。ワシ達、待ってるから」 そう言ったのが聞こえて顔を上げると、 やっぱり優しい表情をした萩谷の両親。 「…はい。来ます」 そう言うと、病室を出た。