「あ、私転校生なら見たよ。」




若菜がこっちに来ながら言った。


ナツは若菜の方を見て、




「若菜転校生見たの⁉︎イケメンだった⁉︎」



「イケメンかどうかは分からないけど…」



「けど?」



「なんか雰囲気が冷たいっていうか…」



「クール系男子なのね〜…」




またまた妄想に浸っているナツを若菜と苦笑いして見ていた。




「そんなに冷たかったの?」



「うん、生きた人形みたいだった。」




生きた人形……



理由は分からないけれど、何故かすごくその人が気になった。