ひかりを抱き上げたまま、歩き出した。 その後を、新田が慌ててついてきた。 「向井くん、重くない?」 「全然。むしろ軽いくらい。」 そう言うと、ホッと安心したような顔をした。 「はるくんは力持ちだね‼︎」 「全然力持ちじゃねぇーよ。」 「だって、ひかりとカバン持っているのに全然ビクともしないんだもん‼︎」 「これくらい普通だ。」 「パパなんか肩車してもすぐにひかりを降ろすんだもん。」 「ひかり、それはお父さんが年だからだよ。」 「そっかぁ〜‼︎」 新田姉妹…… お父さんに失礼だぞ……