「奈緒ー、おはよう‼︎」



「おはよう、奈緒。」



「なーおー‼︎おはよう‼︎」




他クラスの子や、同じクラスの子に挨拶されて笑顔で挨拶をした。



誰かに肩をポンと叩かれ、後ろを見ると




「奈緒、おはよう。」



「若菜、おはよう〜」




同じクラスの田中若菜が立っていた。


若菜とは小学校からいっしょで1番の親友。


若菜はあたしにとって、お姉さん的存在なんだ。



若菜と話しながら、廊下を歩いた。



「最近暑いよね〜」



「そう言って、自分はちゃっかりうちわ持って来てるくせに。そのうちわ貸してよ。」



「やだね〜。英語の宿題しているなら、貸してあげる。」



「してないから、やっぱりいい。」



「宿題ぐらいして来なさいよ〜」





宿題をして来ないあたしを見て呆れている若菜。