あたしの話を聞き終わったナツは、フッと笑った。 「やっぱり、奈緒には敵わないや……」 「何が?」 そう聞いたけれど何も答えず、みんなのところに戻って行った。 入れ違いに、若菜があたしのところに来た。 「おはよう、奈緒。」 「若菜、おはよう〜」 「何話していたの?」 「価値観の違い?」 「はっ?」 ナツと同じように意味がわからないという顔をした。 あたしのはふふっと笑って、外の景色を見た。