「ちょっと、そこまで笑わないでよ……」



「ごめんごめん、ちょっとイメージが違ってて。」



「イメージ?」



「もっとクールなのかと思っていたら、自分のことヤンチャって言ったりぶうって言ったり。」



「別にあたしクールのつもりないけど。」



「ふーん。俺結構あんたのこと好きだな。」




その後、いろいろ話していると同い年ということが分かった。




「これは誰にも話していないんだけど、あたし過去の記憶がないんだ。」



「は?さっきヤンチャとか言ってなかった?」



「記憶喪失になってから、ヤンチャになったってお父さんが言ってたから。」



「ふーん。学校一の問題児もいろいろあるんだな。」



「当たり前でしょ。人何だから、いろいろ悩んでいるの。」




この人と話すと、すごく落ち着くな……



口は悪い人だけど、結構いい人かも?




「うわ、もうこんな時間かよ。じゃあ、俺行くわ。」



「バイバーイ。」




あたしは屋上に残り、スマホを開くと




「げっ……」




着信がかなり溜まっていた……