そんなひかりを見届けて、俺も学校に言った。




校舎に入り靴を履き替え、廊下を歩いていると、




「向井くん‼︎」




後ろを見ると、田中がこっちに向かって走っていた。




「どうした?」



「あのね、奈緒の居場所が分かったの‼︎」




いざ聞いてみるとウソのように聞こえる……



でも、本当に奈緒が見つかったのか……?




「今日早く終わるし、会いに行ったら?」




そう言われても、いざってなると心の準備が出来てねぇ……




「はい、ここに奈緒の居場所書いてあるから。じゃあ、奈緒のことお願いね?」




そう言って、教室に行った田中。



俺も教室に行き席に座って、田中からもらったメモとにらめっこしていた。



気がつくと、昼休みで午後の授業を受けずに早退した。




メモに書いてあるところに行くと、








「いた……」








別人のように変わった奈緒が暇そうに立っていた。