ピピピーピピピー




「はるくん、起きろー‼︎」



「ぐふぇ……、ひかりおはよう。」




朝はひかりが俺に飛び乗ってくることから始まる。



あれから、更に2週間経ったが変化はなし。



時間が経つにつれて、希望が消えかけていく……



今日こそは……といつも思う……




俺を起こした後、父親を起こしに言ったひかり。



その間、顔を洗って朝ごはんの準備をした。



基本朝ごはんは俺で、夕ご飯は父親が作ることになっている。




「はるくん、今日は何?」



「今日は食パンとベーコンエッグだよ。」



「おぉー‼︎ひかり、着替えてくるね‼︎」




ひかりと入れ違いに、父親がリビングに来た。




「おはよう。」



「あぁ。」




無言のまま、支度を続ける。



俺も父親も寝起きが最悪だから、無言の方がいいんだけどな。




「出来たよー。」



「お腹すいた〜」




着替えて来たひかりがイスに座って、待っていた。



野菜ジュースと3人分のコップを持ってダイニングの机に置いて、俺もイスに座った。



新聞を読み終わった父親もイスに座って、




「「「いただきます。」」」




ひかりが俺も父親も寝起きが最悪なことを察知したのか、朝はひかりも黙々と食べる。



だから、俺と父親はすげー助かってる。