こうすることが今の新田家には1番いいと思う。
俺は奈緒とひかりの味方だから……
「話が固まったら、僕に連絡ください。奈緒が見つかったら僕が連絡しますから。」
「奈緒とひかりのことよろしくお願いします。」
頭を深々と下げているおばさん。
納得いかないという目で俺を見ている奈緒の父親。
ペコっとお辞儀をして病院から出て、奈緒の家に行った。
奈緒の家に行く途中に、父親に説明してひかりを預かることを承諾してもらった。
ーーピーポーン
「どちら様ですか?」
「向井遥希です。」
ガチャガチャと聞こえて、玄関からひかりが出てきた。
「はるくーん‼︎」
抱きついてきたから、持ち上げてだっこをした。
「ひかり、今日から俺の家で暮らさないか?」
「どうして?」
「奈緒の看病でしばらくの間忙しいから、ひかりをうちで預かることになったんだ。」
「無理かな?」
うーんと悩んでいるひかり。
やっぱり、4歳で親と離れるのは無理か……


