クラスのみんなが一斉に笑い出した。
そんなみんなに我慢出来ずに立ち上がった。
「奈緒、どうしたの?」
「なんで、笑うことが出来るの?」
あたしがそう言うと、静かになった。
みんな目を合わせたくないのか、下を向いていた。
小さく深呼吸をして、
「確かに、あんな態度取られたからすごくショックだったけど、理由もなしにあんな態度は取らないとあたしは思っている。」
「あたしも若菜と同じで、向井くんのこと何も知らない。でも、向井くんはそんな簡単に人を傷つけるような人じゃないってあたしは信じてる。」
「私も奈緒と同じ意見。私たちはクラスのみんなより向井くんの味方するから。」
若菜がハッキリと言うと、みんな目を泳がせていた。


