31日までの間、ずっと落ち着きがなかった。




「お前案外ヘタレなんだな。」




夕食のとき、俺の様子を一部始終見ていた父親が哀れな目で見ていた。




「悪かったな……。ヘタレで……。お父さんはお母さんに告白するとき、緊張しなかったのか?」



「緊張したけど、遥希ほどでもなかった。」




まさか、こんなに緊張しているのって俺だけ?




「まぁ、明日に向けてゆっくり寝ろ。」




俺の肩をポンポンと叩いた父親。



少しイラっとするのは、気のせいだろうか?



ご飯を食べ終わり、食器を洗って風呂に入って、布団に潜り込んだ。




やべぇ、この前より緊張してる……




ドキドキしすぎて、結局ほとんど眠れなかった。