「透真、俺、幸せ」
「私も」
「やっと、だな」
「だね」
あの日透真が言ったことを思い出す
「訂正してよ、あの日の言葉
俺、寂しかったんだもん
なんか、最後みたいで」
まぁ、最後の方向で考えてたんだけど
心のどこかで透真を信じていて
戻ってきてほしいと思ってた
「私は一緒に幸せになってる」
「ありがと、」
そうやってまた、唇を重ねた
「あのとき、同じこと思ったよ
俺は一緒に幸せになりたかった
ってね」
「柑也、愛してる」
「俺も愛してる」
「その声で甘い言葉ささやいてね?」
っ.....不意打ち...
俺は耳元でささやく
「覚悟しろよ、お姫様」
fin*