「柑也は王神の血をひいてるの」
は?
王神ってあの?
「その、王神よ.....母親の兄が頭、いとこは三人いるの.....一番歳が近いと一歳しか変わらないわ」
それが......
「昔から仲良かったみたいでよく、遊んでいたらしいの.......柑也はそのときのことをとても楽しそうに語ってた...中学生になったけどまだ覚えてるってね」
やっぱり加桜は悲しそうな顔をする
「普通の子だったらよかったのにね.....あいにく、普通とはほど遠かったみたい...命を常に狙われた.....いとこなのになんででしょうね」
確かに.....
「犯人が考えることは今の頭への復讐じゃない、王神への復讐なの、人なら誰でもいいのよ.....そうなると一番小さい柑也が狙われてもおかしくない」
理由がおかしい
柑也はなにもしてないのに
「誘拐があったのよ」

