「やっぱり、寒いわね」 来たのは屋上 そう、わざわざ登校中に呼び止めて 学校のなかを通ってここまで来た 「12月だものね....」 なぜか、悲しそうな顔をする 「12月は私の一番嫌いな月よ」 「そう」 私は関係ないのだけど 「12月は柑也が一番辛い時期だったわ」 柑也のことを話始めた