その状況で俺はなんとか暮らしてきた

透真は金銭面でなんとかやりくりをしてくれていた

高校生になる前に俺は働くことを決意して

半年に一回、帰ってくるかわからない父に

俺でもできる仕事はないかときいた

『お前は金がなくても頭がいいから
ちょうど王神の頭さんがお前を雇ってみたいといってる』

王神はおそらく、ヤクザ

母はそこから金を借りていた

母に逃げられたことを知った頭さんは

ゆっくり返せばいいと言ってくれた

俺と父が働いても借金はまだ残っていた