「なんでよ」

「私には答える義務がないですし、答えたところで何のメリットもないです」

「あんたは、好きか嫌いかをメリットで決めるの?恋は理屈じゃないのよ!好きな人の一言で舞い上がって落ち込むの」

「そう、ですか」

そんなの知ってる

私の大好きな人が教えてくれたから


そのとき頬に痛みを感じる

「世の中には片想いの子が一杯いるのよ
両想いなんてほんの一握りなの!両想いになれない子が、両想いでも付き合えない子が.........世の中には死ぬほどいるのよ
それなのにあんたは目の前の幸せから逃げてる.....見損なったわ」


「そんなの.........」

知らない....