王子様の声フェチっ!

「柑也には前を向いててほしいからね
後ろ向きなんて似合わないよ」

そのとき思い出すのはあの人のこと

「どう、した?」

柑也は私の表情の変化をすぐ読み取る

どれだけ小さくても

「私が柑也と離れて孤独になって
唯一信じた人のことを思い出した」

「誰?」

「中学生のころになるんだけど、ね」

いつでも私を信じてくれた

真っ直ぐで何があってもぶれない

カッコイイ

その言葉はその人のためにあるようなものだった