俺は加桜を送って歩き出す

「やめろよ、気持ち悪い」

大きな声が聞こえる

それは俺の今、一番聞きたい声

一番、俺の名前を呼んでほしい声

「なに?感じちゃってるのかな?」

「んっ.....」

殺す

ドゴッ

鈍い音と同時に男は倒れる

そして俺の拳にも少し痛みを感じる

「なにしてんの?」

自分でもわかるぐらい

声のトーンは低い

「い、いや別にやましいことは....
すいませんでしたぁー」

クソッもっと痛め付けてやろうと思ったのに

「うっ....」

透真の声.....