純恋 ~最初で最後のコイ~



「誰から聞いたんだよ・・・」
「ごめん・・・愛莉から、聞いた・・・」

「そっか・・・
 お前も座れよ。」

いつの間にか教室には誰もいなくなってた。
私たちはろうかの子達にバレないように
オルガンの下で座った。

(この近さ・・・変に緊張するんだけど・・・)


「俺、情けねえよなっ
 聞いたとき思ったろ?男のくせに・・・って
 家族のひとりも守れねえ、ヘタレ野郎って・・・」

この時私は思った・・・
誰かに聞いて欲しかったんだ。
涼太はずっと気持ちを押し殺して、心配かけないように
聞いて欲しいのになかなか言えなかったんだ・・・

「大丈夫・・・」
「ん?」

「私でよければ話聞く。
 情けなくなんかない、ヘタレなんかじゃない。
 ずっと家族のこと考えてたんでしょ?
 自分のことそんな風にけなしちゃだめだよ。
 ちゃんと私は受け止めてあげるから・・・」

そうだ、私はこいつの相談にのってあげなきゃいけない

それが私の役目だって
なんとなくだけど
そう感じた・・・