「ホーラ、立て、立て 二人とも!! 筋トレ始めるぞ?」

「サッサとしないと外周させるよ?」

「!!ウイッス!!」

この二人は、我がバスケ部  現部長、副部長の二人。

部長が  東 耕平(あずま こうへい)先輩。

副部長が  東 陽平(あずま ようへい)先輩。

この人たちは双子なんです。

「どうしたの?三人は。  杏奈ちゃんは来てたから、帰りのHRが遅くなったわけじゃないよね?」

こっちの右分けの人が、耕平先輩。

優しくてしっかりしてて…それでもバスケにはめちゃくちゃ厳しい人。

「いや…それがあたし達三人HR終わった後に、委員会のことで小野っちに呼び止められちゃって…」

「あぁ~小野っち 話長いからね~」

「もう少し遅かったら外周させたのになぁ。」

この最初からドS発言の左分けの人が、陽平先輩。

「あはは…さっき“外周”って言ったとたん二人とも走って行きましたよ。」

「……ちくしょう、走らせたかったな……」

そんなこと呟いちゃだめですよ!!陽平先輩!!(汗

「怖えぇこと言うなよ陽平。じゃ、夏南ちゃん 杏奈ちゃん お茶よろしくね。」

「「頑張ってください」」


筋トレが終わった後、陽平先輩が3on3をすると言い出した。

言い出したら止まんないんだよなこの人。

「うっしっ、じゃ今から 俺等対賢太達 で試合しまぁす。」

「しゃぁっす。」

「えらいダイナミックですね?陽平先輩。俺等対賢太達って。」

「いいじゃん  いいじゃん、分かれれば。」

ピーーーーー

杏奈のホイッスルで試合が始まる。